ダイレクトボンディング

今日は外傷の患者さんがいらっしゃいました。

前歯2本が欠けてしまっています。

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・・・・・・治療開始30分後

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なんとか見た目は回復できました

フリーハンドでもこれぐらいはいけます

 

この治療はコンポジットレジンを用いたダイレクトボンディングという方法です

歯を削る範囲が少ないのでファーストチョイスとなりますが

強度的にはやや劣り、審美性はテクニックに依存します

また材料の特性上、経年的な変化も多少出てきます

 

将来的に強度と審美性の問題が出てくれば

ラミネートべニアの可能性もあるかもしれませんね

保険治療の精度は?

保険と自費の違いはいたるところで説明されていますね

「保険は適合精度が悪いから虫歯になりやすい」

よく聞きます

 

じゃあ例えば

大衆車カローラと高級車レクサスLS

「カローラはハンドルがちぎれることがあるから事故を起こしやすいですよ」

「それが嫌ならレクサスをお勧めします!」

とはならないですよね

ありえません

 

でもこれと同じことを言ってるんですよ歯科の世界では

 

前歯の虫歯と歯周病の患者さん

保険でもいい治療をすると

これぐらいはできます

これがかしば歯科のカローラクラスです

もちろん安全性は確保していますし、デザインもまずまずですね。

 

あなたはハンドルがちぎれる「大衆車」を作る会社の「高級車」を買うつもりになれますか?

その会社の高級車を買ってもおそらくは欠陥車でしょう。

私なら質のいい大衆車を作っている会社の高級車を買いたいですね。

保険の前歯

前からちょくちょくはあったのですが

最近特に「保険治療はやってますか?」

というお問い合わせが多い気がします。

 

もちろん保険治療してますよ(^_^;)

審美・矯正・インプラント以外は基本的に保険です

 

ん?じゃあ保険だと審美性が無いの??

と心配されるかもしれませんが・・・

どうですか?

保険で治した前歯ですよ

 

もちろん「経年的変色」「金属の使用」「色調再現性」など審美性を求めていくと限界はありますが

要は技術なんですよ

保険が下手だと自費も下手だし

逆に保険が綺麗ということは、自費だともっと綺麗ということです

 

話がそれましたが、かしば歯科は保険診療でも質の高い治療を追求しています。

詳しくはホームページの「一般歯科治療」の項目をご参照下さい。

 

 

 

インプラント以外の治療法 歯根端切除

数年前から色々な歯科医院で何度も治療しているが前歯が治らない

たまに腫れるし痛む

という女性の患者さん

 

レントゲンと撮影すると

やっぱり根の先が黒くなって大きな病巣があります

しかも湾曲した根をまっすぐに治療しているので

湾曲部手前で突き抜けてしまっています

一度こうなると、曲がった先の部分には器具が入らず汚れをとることができません

その汚れが原因で病巣を作り症状が出ているということです

 

こういった歯は抜歯してインプラントの提案を受ける場合が多いそうなのですが

 

まだ抜かなくても治療方法はあります

どうやるかというと

外科的に曲がっている根の先を切除するのです

歯肉を開いたら病巣と曲がった根の先が見えました

この曲がった部分を

スパッと切り落として

病巣を綺麗にして、切り口を処理

定位に縫合して終了です

意味わかりましたか?

簡単そうに見えますが、実は注意点の多い外科手術なんですよ

まあ患者さんにとってはホントに簡単で30分程度で終了

手術直後も見てのとおり傷や腫れはほとんどありません

これが当院の歯根端切除術です

根はわずかに短くなりますが問題なく機能しますよ

永久歯先天欠如

永久歯の数が足りない

専門用語では永久歯先天欠如

前歯と小臼歯の先欠は結構な頻度で遭遇します

小児歯科学会(2010山崎)の調査報告では7歳以上の小児15544人中1568人に先天欠如が見つかったとのこと

およそ10人に1人です

実際、当院の臨床でも先天欠如は過去に比べて増加傾向にあります

本日も成人ですが、先欠の患者さんが来院されました

 

それでは先天欠如の場合どうするのか?

解決策は

①乳歯を限界まで使う

②乳歯を抜歯して矯正治療

 

永久歯の先天欠如なので

乳歯が生え変わらずに残っているということです

これを大人になっても使い続けるか

あるいは

乳歯を抜いて矯正治療で隙間を閉じるか

 

限界まで使う方法の欠点は、乳歯はやがてダメになる時が来てしまうということです

それが10代かもしれないし30代あるいはそれ以上かもしれない

そしてダメになった時、今まで乳歯があった場所がポッカリと空いてしまうということです

これは治療しなければなりません

★症例

下の左右先天欠如

向って右はブリッジ 左はインプラントで欠損部分を治療しました

インプラントは骨格の成長が止まる(およそ18歳)まですることができません

患者が当時10代前半であり、両隣の歯も虫歯があったので、向って右側はブリッジを適応

左側は成長が止まってから乳歯がダメになったのでインプラント治療を行いました

 

★症例

下の左右先天欠如

左右とも先天欠如部分をインプラント

当院では向って右側のインプラントを埋入しました

左側のインプラントは過去に県外で行ったものですが

上部構造に緩み等が認められたためメインテナンスを行いました

 

★症例

先欠部に1本インプラントを埋入

この患者さんは矯正治療も行いました

 

このように①乳歯を限界まで使う の場合

ダメになった時そのスペースを治療する必要があるということ

そして治療方法は

インプラントかブリッジとなるということです

 

ただし子供のうちであれば

②乳歯を抜歯して矯正治療 を行うことで

インプラントやブリッジをしなくてもよくなります

また成人においても、条件によっては矯正治療が有利な場合もあります

 

永久歯が全部そろっているかどうかは

7~8歳以降にレントゲン検査を行うとわかりますので

お子さんの生え変わりが遅い等

永久歯先天欠如が疑われる場合はご相談ください

 

また成人で乳歯がダメになりそうな方も是非ご相談ください

インプラント、ブリッジ、矯正、親知らず移植

などから最も有利な方法をご提案します